Misoraza

“カタログから材料を選んであてはめていく”
そんな従来のプロセスなしの設計となりました。
というのもクライアントが想うモノが既製品にはなかったからなのです。

そのようなわけで、クライアントのもつ世界観を忠実にデザイン、図面化し、再考する。この工程の繰り返しとなりました。

施工当日は、図面や打ち合わせどおりにいかないことが思った通りでてきましたので、
関係者みんなでチェックをしながら修正を重ねて完成へ。

さてこの4枚の建具、実はご年配の植木職人さんのご自宅でとても永く使用されていたもの。どこかしら単調に感じられた空間が、現代では造ることのできないゆらぎのあるガラスと、時を経ることでしか生まれない風合いのある木の骨組みで、凛とした緊張感のある空間となりました。

“植木”と“髪”の違いはありますが、時を経て同じく“整える”場所へ、引越しのお手伝いができたのも嬉しい限りです。

  • 2021年竣工
  • 美容室|木造・鉄骨造 壁、建具造作工事
  • 延床面積 ー
  • 京都府左京区一乗寺
  • 施主 /client
    Misoraza
  • 監修 /art direction
    WIFE&HUSBAND 吉田恭一
  • 設計デザイン /architectual design
    TURN AROUND
  • 施工 /construction
    HARU WOOD WORKS
  • 建具 /sash
    Lartigue